多汗症とは

交感神経が優位になると多量に汗が出る状態

汗は、体温調節で分泌されるのが本来の役割です。
体温が上昇すると、体の表面に水分(汗)を出し気化熱を利用して体温を下げることができます。

しかし多汗症になると、体温調節の範囲を越えて異常に発汗が促されてしまいます。
特に、掌や足の裏、わきの下、股下、そして顔などに支障をきたすほどの汗をかいてしまうのです。

体温調節の生理現象以外で引き起こされる発汗は、自立神経の交感神経が優位になっていることで働きやすくなります。緊張や興奮といった精神的な高ぶりが交感神経を活発にしてしまい、それが起因となり、必要以上に汗が出てしまうのが多汗症の原因となります。

更に、そうした緊張によって大量の汗が出てしまったという経験が辛い記憶としてインプットされてしまい、同じ失敗をするのではないかという恐怖心が増幅してパニックを起こしてしまうことで緊張状態が悪化し、多汗症が益々悪化してしまうこともあります。

多汗症にはいくつかの特徴があります。

冒頭のように、季節に関係なく汗が出てしまうことが一つ。
続いて、局所性多汗症は、足よりも掌の汗が出やすい事。
他にも、手のひらで多汗症が発症しやすいと50%程度の確率で足にも併発したり、脇汗の多汗症の場合は、およそ25%の確率で手足にも併発する傾向にあります。

ただし、多汗症と自覚していても、専門機関で詳しく調べてみると多汗症ではなかったというケースも少なくありません。夏のような暑い季節に限って多量の汗が出やすいのは、多汗症と異なる場合も有るので注意しなくてはいけません。

物心ついた頃には多汗症だったなら、原発性多汗症(遺伝的)である可能性が高くなります。
家計調査により常染色体優性遺伝の可能性が報告されていましたが、佐賀大学の研究チームが原発性手掌多汗症患者を快適した結果、14番染色体に原因遺伝子があるということが報告されているそうです。

※常染色体優性遺伝となると、患者の子が同一の疾患を発症する確率は50%と言われています。
つまり、片親の遺伝の分だけリスクを引き継ぐことになります。

多汗症は、精神的な問題がその症状を悪化させている場合もあり、後発的に引き起こされている場合を続発性多汗症と言います。特発性の場合、精神的な問題がが深く関係している場合もありますが、ある一部の病気(褐色細胞腫とバセドウ病)によって発症する場合もあります。

何らかの病気の影響によって多汗症を併発しているなら、その原因となる病気を治療することによって、症状が治まることもあります。しかし、精神的な影響が大きいと、本人が明確に原因を把握していない場合もあり、どのように改善すればいいのかという方法が具体的に示されない場合もあります。

つまり、本人の意思だけでは、どうしようもない場合もあります。
そんな時に、うまく活用することで現状を改善し精神的な余裕を与えてくれるサポーターとなってくれる事も、プロバンサインの役割の一つと考えることができます。

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