多汗症の仕組み

多汗症の種類や発汗のメカニズム

汗の本来の役割は、体温調整を行う事です。
知能が発達したことにより、人の脳はオーバーヒートしやすくなってしまいました。
その為、脳を活動しやすい37℃前後に保つ必要があります。

気温が高くなると体も温まりやすくなり、血液が循環することで脳の温度も上がります。そうした時に、汗を放出することによって、体を表面から冷やす事で脳が活動しやすい温度に保つことが可能となります。

運動している時も同じように、筋肉の代謝が繰り返されて発熱すると、汗を利用して体温を調整することができます。

しかし、体が熱くなっていないのに汗をかくことがあります。
それが精神性発汗というものです。

精神性発汗によって出る汗のメカニズムは、緊張などで脳内が興奮状態になると視床下部にある発汗中枢という機関から交感神経を通じて、汗を出す指令が伝達します。

こうして視床下部から電気信号が送られることにより、発汗が促されるのです。

このような精神性発汗は誰にでも起こることですが、その状態がひどく異常に汗が出て皮膚の表面が濡れてしまうような状態になることを多汗症と呼びます。

また、多汗症には、遺伝的に元々持っている事で多汗症を引き起こしやすい「先天性多汗症」と、緊張などによる発汗を繰り返すことで次第に症状が悪化してしまう「後発性多汗症」があります。

どちらも精神的な関わりによるもので、それぞれで意識する緊張を感じやすい状況などが起因となり、極端に汗をかいてしまいます。

汗の出る部位は、症状の度合いによっても人それぞれですが、多くの場合は、腋(わき)の下、手のひら、足の裏などに集中しています。
また、これら一部で症状が現れやすい状態を「限局性多汗症」と言い、全身で汗が出てしまう状態を「全身性多汗症」と呼びます。

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